メディカルなアロマテラピーについて
古代から薬として親しまれていたエッセンシャルオイル
科学的に薬が作られるよりもはるか以前に、エッセンシャルオイルの効果は知られていました。
エジプトの象形文字の記録や中国の写本などから、数千年前の聖職者や医者は、
エッセンシャルオイルを肌の保湿や治療などに、使っていたことがわかっています。
また、古代 エジプトでは、ミイラをつくる際の防腐処理剤としても使われ、
ツタンカーメンの墓では壺に入った保存状態のよいエッセンシャルオイルが見つかっています。
海外の医療現場では直接塗布や経口摂取も
本来、アロマセラピーで用いられるオイルは、自然の中で採取された植物を原料に、
高純度に 抽出した天然成分 100%のものです。
海外では、高品質なエッセンシャルオイルを医療に用いた、メディカルアロマセラピーも行われています。
そこで用いられるエッセンシャルオイルは、肌に直接塗布することはもちろん、
飲用も可能なレベルのものです。
米国食品医薬局(FDA)が摂取の安全性を承認
アメリカでは経口摂取してもよいエッセンシャルオイルをに対し
米国食品医薬品局(FDA)が承認し、GRAS認証マークを付与しています。
FDAは、医薬品や医療機器、化粧品などの安全性の検査や違反品の取り締まりなどを専門的に行う、
日本の厚生労働省や農林水産省などにあたる機関です。
GRASとは、「Generally Recognized As Safe」という英語の略で、
「一般的に人間が摂取しても 安全である」と認めていることを意味しています。
エッセンシャルオイルは100%純粋なものを使い、使用方法や分量が守られていれば安全性の高いものです。
ただし、エッセンシャルオイルの中には摂取が許可されていないものもあります。
本協会では、この認証マークが付与されているエッセンシャルオイルのみ、
経口摂取する方法を推奨しています。
日本では低品質なアロマオイルによる事故防止のための
非効果的な使い方のみが一般化しています
原料のエッセンシャルオイルに混ぜ物をして増量したものや、植物の代わりに科学的に合成した
原料をもとにつくったものなど、日本では、質の悪いオイルがあまりにも多く出回っています。
残念なことに、日本で最も広く知られているアロマテラピーの検定でさえ、
それら低品質なオイルの使用を前提としており、飲むことはおろか、
原液を直接塗布することすら「間違った使い方」とされています。
日本初の新しい検定基準を確立
一般社団法人アロマティックメディスン協会は
高品質なエッセンシャルオイルを使うことを前提とした
正しい知識と使用方法を学ぶ組織として設立されました。
協会が主催する検定試験は、正しい知識と使用方法を多くの人たちに広める
ための一助になると考えています。
海外では医学的に認められ、科学的に立証されている
エッセンシャルオイルの作用
エッセンシャルオイルには、芳香成分による体の不調や精神面の症状改善だけでなく、
免疫力を高め、心身のエネルギーを活発にする働きもあります。
こうした作用を取り入れ、欧米などでは医療の一つとして用いる国もあります。
またその作用について、以下のようにさまざまな研究が進められています。